空手のはじめ方

道場で形の突きを練習する子どもたち

ひとことで

空手は、すで(何も持たない手)でたたかう、日本の武道(ぶどう)だよ。つき・けり・受(う)けをするよ。

全日本空手道連盟(ぜんにほんからてどうれんめい)(全空連・JKF)は、「徒手空拳(としゅくうけん)」(何も持たずに戦う)の武じゅつから生まれたと言っているよ。

「礼(れい)に始まり礼に終わる」と言われるよ。あいさつや、れいぎをとても大切にするんだ。

全空連の空手は「伝統(でんとう)空手」だよ。試合(しあい)や練習(れんしゅう)で、相手(あいて)に技(わざ)を強く当てないのがきまりだよ。

種目は2つあるよ。2人でたたかう「組手」と、1人かチームで決まった動きを見せる「形」だよ。

左は組手。2人が向かい合い、突きを当てずに寸前で止める。右は形。1人が見えない相手に向けて決まった動きを行う。
空手の2つの種目

やってみたくなるポイント

  • 体ぜんぶを使うよ。 全空連は、形の練習で体中の筋肉(きんにく)をバランスよく使うと言っているよ。集中(しゅうちゅう)する力もつくんだって。
  • いいことが3つあるよ。 全空連は、子どもが始めるといいことを3つあげているよ。「れいぎが身につく」「心と体がきたえられる」「人となかよくする力が身につく」。
  • 帯(おび)の色が上がっていくよ。 白帯から始まるよ。黄・緑・茶などの色の帯をへて、黒帯(初段(しょだん)以上(いじょう))へ。何色が何級(きゅう)かは、道場によってちがうよ。上手になったのが目に見えるから、やる気が出るよ。
  • 組手では「止める」ことが大切だよ。 ねらった所の前で、技をピタッと止めるよ。力まかせではなく、正かくさをきたえよう。
  • いろいろな年(ねん)れいの人と会えるよ。 道場には、小さな子からお年よりまで通っているよ。
  • オリンピックの種目にもなったよ。 空手は、2021年にあった東京2020オリンピックで、はじめて種目になったよ。

はじめ方

  1. いきなり入らないで、まず体けんへ行こう。 全空連は、タダで体けんできる道場が多いと言っているよ。練習の中身や、先生の教え方が自分に合うか、見てみよう。
  2. 何さいから始められる? 全空連は「4〜5歳頃から始められる」と言っているよ。「小学校に入ってから通い始めるケースが最も多く、特に小学2〜3年生頃から男女とも増える」んだって。何さいから入れるかは、道場ごとにちがうよ。道場に聞こうね。
  3. 道場をえらぶポイント。 くわしくは「おうちの人へ」を見てね。家から通いやすいかも大事(だいじ)だよ。
  4. 全空連の仲間(なかま)の道場か、たしかめよう。 全空連の道場なら、全空連のきまりの大会や、学校の空手と同じ流れで習えるよ。全空連ではない会だと、世界空手連盟(WKF)の大会やオリンピックには出られないよ。
  5. 「伝統空手」か「フルコンタクト空手」か、聞こう。 全空連の道場が教えるのは、相手に当てない伝統空手だけだよ。フルコンタクト空手は、技を相手に当てる、べつのきまりの空手だよ。会ごとにきまりがちがうよ。入る前に、どちらか聞いてね。
  6. さがす場所。 全空連のサイトに、県ごとの道場の一覧があるよ(宮城(みやぎ)県もあるよ)。 https://www.jkf.ne.jp/dojo-fed

練習の流れの例

  1. はじめのあいさつ(みんなで目をとじて、心をしずめる「黙想(もくそう)」をしてから)
  2. じゅんび体そう
  3. 基本(きほん)の練習(受け・つき・けり)
  4. 形と組手の練習
  5. 体力づくり
  6. おわりのあいさつ

中身は、道場によってちがうよ。

必要(ひつよう)な用具(ようぐ)

  • はじめにいるもの: 動(うご)きやすい服(ふく)、飲(の)みもの、タオル。
  • 通うようになったらいるもの: 空手着(からてぎ)(道着(どうぎ))と帯。いつ、どうそろえるかは、道場の先生に聞こう。(全空連のページには、いつ用意するか書いてなかったよ)
  • あるといいもの: 安全具(あんぜんぐ)(組手の練習や試合で、体を守(まも)る道具)。全空連は「組手の試合では安全具を着用する」と言っているよ。どれをどこで買うかは、道場で聞こう。
  • まだ買わなくていいもの: 空手着や安全具。体けんの時の服は、申(もう)しこむ時に道場に聞いてね。
  • 借(か)りられる?: 道場ごとにちがうよ。体けんを申しこむ時に聞こう。
  • 空手着の着方: 上着のすそをはね上げたり、むねをふくらませたりした着方は、直すように言われるよ。2026年度(令和8年度)は、日本では、まず注意して教えてくれるよ(2026年4月からのきまりの変(か)わり方)。
  • 空手着のサイズのえらび方や、安全具のきまりは、全空連のページではくわしく分からなかったよ。
  • お金(かね)のことは、下の「おうちの人へ」に書いたよ。
白い空手着(上着とズボン)と白帯、帯は白から色帯、黒帯の順に変わること、組手で使う安全具の例(拳サポーター、メンホー、マウスピース)を並べた図。安全具の種類は道場で聞く。
空手の用具

基本(きほん)ルール

ルール1つを、絵(え)1まいと短(みじか)いせつめいで見ていこう。全部(ぜんぶ)で6まいだよ。

はじめに礼をするのルールを表した絵

1. はじめに礼(れい)をする

空手(からて)は、礼(れい)から始(はじ)まるよ。形(かた)では、はじめと終(お)わりに礼をしないと、はんそくになるよ。

形は決まった動きでのルールを表した絵

2. 形(かた)は決(き)まった動(うご)きで

形は、見えない相手と戦(たたか)うつもりで、決まった動きをするよ。審判(しんぱん)は、技(わざ)の正(ただ)しさ、速(はや)さ、力強(ちからづよ)さ、立ち方、流(なが)れ、息(いき)の使(つか)い方などを見て、点をつけるよ。

組手は力をおさえるのルールを表した絵

3. 組手(くみて)は力(ちから)をおさえる

組手の技は「つき」「けり」「打(う)ち」の3つだよ。点になる場所に強(つよ)く当てすぎたり、のどに当てたりするのは、してはいけないよ。有効(ゆうこう)は1点、技(わざ)ありは2点、一本(いっぽん)は3点だよ。

防具をつけて戦うのルールを表した絵

4. 防具(ぼうぐ)をつけて戦(たたか)う

組手では、けがをふせぐために、決められた防具をつけるよ。くわしい決まりは、大会の案内(あんない)で見てね。あぶない投げ技や、けがをしたふりも、してはいけないよ。

受けてから技を出すのルールを表した絵

5. 受(う)けてから技(わざ)を出(だ)す

技が点になるには、6つの条件(じょうけん)があるよ。いいかっこう、スポーツマンらしい態度(たいど)、気力(きりょく)、残心(ざんしん)、いいタイミング、ちょうどいい長さ(きょり)だよ。残心は、技の後も、相手から目をはなさないことだよ。

終わりに礼をするのルールを表した絵

6. 終(お)わりに礼(れい)をする

試合のおわりにも、礼をするよ。審判にしつれいな態度(たいど)をとったり、相手に話(はな)しかけたりするのは、してはいけないよ。

ルールのくわしいまとめ

全空連のページで説明(せつめい)している、試合の基本だよ。多くの大会が全空連のきまりを使っているよ。でも、大会ごとの案内(あんない)で見てね。

組手

  • 技は「つき」「けり」「打(う)ち」の3つだよ。決められた「点になる場所」にきまると、点が入るよ。
  • 中段(ちゅうだん): おなかの下のほね(恥骨(ちこつ))の上から、むねの上のほね(鎖骨(さこつ))まで。
  • 上段(じょうだん): 首から上。(かたは入らないよ)
  • 点のしゅるい:
  • 有効(ゆうこう)(1点): つき・打ち。
  • 技あり(2点): 中段へのけり。
  • 一本(いっぽん)(3点): 上段へのけり。または、床(ゆか)にたおれた相手への技。
  • (2026年4月からは、たおれた相手の体が床についている時、手の技は3ポイント、けりはだめになったよ)
  • 点になる6つの条件(じょうけん):
  • いいかっこう(フォーム)
  • スポーツマンらしい態度(たいど)
  • 気力(きりょく)(やる気)
  • 残心(ざんしん)(技の後も、相手から目をはなさないこと)
  • いいタイミング
  • ちょうどいい長さ(きょり)
  • 勝(か)ち: 時間の中で8点差をつけたら勝ちだよ。時間が終わった時に点が多くても勝ち。
  • 同じ点なら、先に点を取った人(先取(せんしゅ))の勝ち。
  • それも同じなら、一本・技ありの数でくらべるよ。
  • それでも決まらなければ、審判(しんぱん)(試合をさばく人)が決めるよ。
  • 時間とコート: 高校生以上は、男女べつ、体重べつだよ。ふつうは3分で、8メートル四方のコートだよ。
  • してはいけないこと(一部(いちぶ)):
  • 点になる場所に、強く当てすぎる。
  • のどに当てる。
  • うでや足など(決められた場所)をこうげきする。
  • 開いた手で、顔をこうげきする。
  • あぶない投げ技。
  • けがをしたふり。
  • 相手に話しかける。からかう。
  • 審判に、しつれいな態度をとる。
  • (本当は、全空連のページに16こあるよ)

形

  • 見えない相手とたたかうつもりで、決まった動きをするよ。
  • 審判が点をつけるよ。見るのは、技の正かくさ、速(はや)さ、力強さ、立ち方、流れ、息(いき)の使い方などだよ。
  • 個人(こじん)形(1人)と、団体(だんたい)形(3人)があるよ。
  • 団体形は、2つに分かれているよ。「形」と、形の意味(いみ)を見せる「分解(ぶんかい)」だよ。合わせて5分だよ。
  • 形は、全空連の形のリスト(52しゅるい)からえらぶよ。同じ大会で、同じ形は2回できないよ。
  • はじめと終わりに礼をしないと、反(はん)そくだよ。
  • 帯が外れると反そく。大きくゆるむと、点がへるよ。
  • 2026年4月からは、形は多数決(たすうけつ)(審判の多い方)で勝ち負けを決めるよ。気合(きあ)いがちゃんとしていなかったり、形の名前を正しく言えなかったりすると、点がへるよ。
人の体の正面図。首から上が上段、恥骨の上から鎖骨までが中段。突きと打ちは1点、中段への蹴りは2点、上段への蹴りは3点
組手の得点部位

年代(ねんだい)別のちがい

全空連のページと、2026年4月からのきまりの変わり方の本(PDF)をもとにしたよ。学校の学年と、試合のグループは、同じとはかぎらないよ。出る大会の案内を見てね。

項目小学生中学生高校生以上(一般的な例)
組手の試合時間1分30秒2分3分
手技(突き)の得点距離5cm以内5cm以内全空連ページに「2cm以内」の記載
顔へのスキンタッチ(軽くふれること)NG(キッズ空手のページ。国内ルールは従来どおり)国内ルールは「従来どおり」とされる(具体的な扱いはページに記載なし)世界空手連盟(WKF)のルールでは全カテゴリーで認める運用だが、国内の小中学生は従来どおり
  • 小学生と中学生の組手の時間や長さは、全空連の子ども向けページに書いてあったよ。大会によって、ちがうこともあるよ。
  • 全空連のページには、体重のグループものっているよ。シニア・ジュニア・カデットで分かれるよ。
  • 男子は、どのグループも5つの重さに分かれるよ。
  • 女子は、シニアとジュニアが5つ、カデットが4つだよ。
  • 何さいがどのグループかは、見つからなかったよ。
  • 子どもの段(だん): 全空連の子どもの段は「少年初段」から「少年2段」までだよ(公認少年段位規程。平成24年4月から)。県の連盟などが、しんさ会を開くよ。
  • 子どもの全国(ぜんこく)大会: 全空連の予定(よてい)に、こんな大会があるよ。
  • 「全日本少年少女空手道選抜大会」(2027年2月、横浜武道館)
  • 「全国中学生空手道選抜大会」(同2月)
  • 「全国高等学校空手道選抜大会」(同3月)

安全(あんぜん)

  • 伝統空手の組手は、相手に当てない(すん止め)のがきまりだよ。安全具もつけるよ。
  • 強く当てる、のどやかんせつをこうげきする、あぶない投げ技は、反そくだよ。小学生は、顔に軽くふれるのも反そくだよ。
  • おなか(中段)に技が当たっていたい時は、すぐ先生に言おうね。
  • じゅんび体そうを、ていねいにやろう。体をやわらかくして、けがをふせごうね。
  • くわしいことは「おうちの人へ」に書いたよ。

練習メニューの例

道場で

順ねらい内容
1気持ちを整えるはじめのあいさつ(目をとじて心をしずめる)
2体をほぐすじゅんび体そう
3基本受け・つき・けり。足や、おなか・せなかの力を意しきする
4形と組手形を少しずつ、そして通しで。組手は、ミット(的(まと))を使った練習→決まった順で技を出し合う「約束(やくそく)組手」→自由組手の順に、やさしく進む
5体力ランニング、筋肉のトレーニング
6整えるおわりのあいさつ

家でできる例

  • じゅんび体そうとストレッチ。体ぜんぶを、ゆっくりほぐそう。
  • ランニング。むりのない時間と長さでね。水を飲みながら走ろう。
  • うで立てふせ、スクワット。やりすぎないでね。
  • 道場で習ったつきや受けを、ゆっくり正しい形でやってみよう。人がいない所でね。人や物に当てないよ。
ストレッチ、ランニング、スクワットの3コマ。ストレッチは全身をゆっくりほぐす、ランニングは心肺機能を高める、スクワットは筋力をつける。
家でできる体力づくり

よくある質問(しつもん)

Q. 何さいから始められる? 全空連は、4〜5さいくらいから始められると言っているよ。道場ごとにちがうよ。

Q. けがはこわくない? 伝統空手は、相手に当てないのがきまりだよ。でも、けがのしんぱいが「ゼロ」ではないよ。体けんで、先生の教え方を見てから決めよう。

Q. 運動(うんどう)がにがてでも大じょうぶ? 全空連は、小さな子からお年よりまでできる武道だと言っているよ。体けんで、ためしてみよう。

Q. 習い事として、いくらかかる? お金のことは「おうちの人へ」を見てね。

Q. 試合に出るの? 出なくてもいい道場もあるよ。試合を目ざす道場と、れいぎや心を大切にする道場があるよ。

Q. 帯はどうやって上がるの? 級や段の「しんさ」(テスト)があるよ。子どもの段は、少年初段〜少年2段だよ。しんさの日は、県の連盟などが決めるよ。

きょうのチャレンジ

かがみの前で、気をつけの形で立とう。「おねがいします」と言いながら、ていねいに礼をしてみよう。せなかをまっすぐにして、3びょうかけてゆっくりね!

おうちの人へ

費用の目安

  • 会費や登録費はクラブや団体ごとに異なるため、申し込み前にご確認ください。
  • 用具代は店や種類で変わるので、体験で借りてから選ぶのがおすすめです。
  • 月謝は道場によって異なります。全空連は、払い続けられる金額かどうかを確かめるよう案内しています。具体的な金額はこのページでは確認していません。

道場を選ぶポイント(全空連の案内)

  • ①月謝が払い続けられるか ②通いやすい場所か ③指導方針(試合をめざす/礼儀や教育を大切にする)が合うか。

安全について

  • 全空連は、伝統空手の組手は「直接当てない(寸止め)」原則で、安全具も着けるので、武道のなかではけがが少ないとされると説明しています。ただし、これは全空連の説明で、けがをしない保証ではありません。
  • 小学生に「中段の技で痛がった」ときの対応を、全空連が運用上の注意として定めています。転げまわるほどでなければ少し様子を見て、回復しなければドクターの診断を受けます。技の判定は、大人も含め審判が複数の目で見ます。
  • 水分補給・熱中症、安全具の正しい選び方、年齢に合う練習量は、全空連のページには具体的な記載が見つかりませんでした。道場の指導者と保護者で確認してください。

はじめての道具

宮城県で空手ができる場所(市町村から)

空手のくわしい記事

もっとくわしく知りたい人へ