この記事でできるようになること
- 一本になるのは、どんなときか分かる
- 審判の旗を見て、一本が分かる
- 団体戦の5人の役の名前が言える
剣道の試合を見ていると、ふしぎなことがあるよ。「いま当たったのに、一本にならない!」ということがあるんだ。
それには、ちゃんと理由があるよ。理由が分かると、試合がぐっとおもしろくなるよ。
一本になる条件
剣道の一本は、竹刀が当たるだけではもらえないんだ。全日本剣道連盟(全剣連)の試合の決まり(規則第12条)では、有効打突=一本になる打ちを、こう決めているよ。
- 充実した気勢。 気持ちがいっぱいにこもっていること。声もその1つだよ。
- 適正な姿勢。 正しい姿勢で打っていること。
- 竹刀の打つところで打つ。 竹刀の決まったところ(打突部)で打つよ。
- 決まった場所を打つ。 面・小手・胴など、決まった場所(打突部位)を打つよ。
- 刃筋正しく。 竹刀の向きがまっすぐなこと。本物の刀で切るみたいな向きだよ。
- 残心。 打ったあとも気をぬかず、相手にそなえていること。
「打ったあと、気をぬいた」ときは、一本にならないよ。気勢(気持ちと声)が足りないときも、一本にならないことがあるんだ。
審判の旗を見よう
剣道の試合は、ふつう3人の審判が見ているよ。選手の背中には、赤か白の目印がつくよ。審判は、赤と白の旗を持っているんだ。
「一本だ!」と思った審判は、その選手の色の旗を上げるよ。
2人いじょうの審判が旗を上げると、一本になるよ(規則第26条)。旗の動きを見ると、どの審判がどの打ちを一本と見たか分かるね。
見どころ1|攻め合い
剣道では、打つ前の「攻め合い」がとても大事だよ。剣先=竹刀の先っぽで、相手の真ん中をとり合うんだ。少しずつ、間合い=相手とのきょりをつめていくよ。
- 剣先が下がった、足が止まった。そのしゅんかんが打つチャンスだよ。
- 打たずに見合っているときも、心の中ではかけひきがつづいているよ。
見どころ2|しかけ技と応じ技
- しかけ技。 自分から先に打っていく技だよ。相手が動く前に打つんだ。
- 応じ技。 相手が打ってきたところを、よけたり受けたりしてから打ち返す技だよ。
「どっちが先に動いた?」を見てみよう。技の種類が分かってくるよ。
団体戦の作戦
剣道の団体戦は、ふつう5人で戦うよ。この順番だよ。
先鋒→次鋒→中堅→副将→大将
- 先鋒。 チームに勢いをつける役だよ。思いきって攻めることが多いと言われるよ。
- 中堅。 試合の流れを整える役だよ。
- 大将。 最後に勝負を決める役だよ。落ち着いた試合をすることが多いと言われるよ。
勝った数が同じになったときの決め方は、大会ごとにちがうよ。とった一本の数でくらべることもあるんだ。大会の案内(要項)を見ておくと、作戦が読みやすくなるね。
見るときのマナー
剣道では、一本が決まっても、選手はガッツポーズをしないよ。相手への礼を大事にするからなんだ。
応援する人も、拍手で気持ちを伝えようね。
きょうのチャレンジ
剣道の試合(動画でもOK)を見て、審判の旗に注目しよう。何人が旗を上げたか、数えてみてね。