
1. そんきょから始める
開始線で「そんきょ」をするよ。そんきょは、しゃがんでかまえることだよ。主審の合図で始めるよ。一本が決まったり、試合が止まったりしたら、開始線にもどってまた始めるよ。

けん道は、日本のぶ道だよ。ぶ道は、日本につたわる、体と心をきたえる道のことだよ。けん道ぐ(ぼうぐ)をつけて、しないを持つよ。しないは、竹でできた刀のような道具だよ。
1対1で、面・小手・どう・つきを打ち合うよ。
全日本けん道れんめい(全けんれん)は、こう説明しているよ。けん道は、しないで打ち合うスポーツにも見える。でも、けいこ(練習)を続けて、心と体をきたえる。人として大きくなることをめざす「ぶ道」なんだ。
勝ち負けだけではないよ。相手をうやまう「礼」を、とても大切にするよ。


ルール1つを、絵1まいと短いせつめいで見ていこう。全部で6まいだよ。

開始線で「そんきょ」をするよ。そんきょは、しゃがんでかまえることだよ。主審の合図で始めるよ。一本が決まったり、試合が止まったりしたら、開始線にもどってまた始めるよ。

面は、打つ場所の1つだよ。正面と左右の面があって、左右の面はこめかみより上だよ。しないの打つところで、はすじ正しく打つよ。

小手は、右小手と左小手があるよ。気合が入っていて、正しいしせいで、打つ場所を正しく打つと、一本になるよ。

胴は、右胴と左胴があるよ。ほかに、つき(つきだれ)も、打つ場所だよ。ぼうぐは、面・小手・胴・たれの4つだよ。

一本には、「ざんしん」が大切だよ。ざんしんは、打ったあとも気をぬかないことだよ。相打ちや、打たれた人のしせいがしっかりしているときは、一本にならないよ。

自分が場外に出る(かた足がぜんぶ線の外)のは、反則だよ。相手をわざと場外に出すのも、反則だよ。反則を2回すると、相手に1本入るよ。
全けんれんの「剣道試合・審判規則/同細則」をもとにしているよ。大会によって、きまりがかわったり、ふえたりするよ。出る大会の案内も見てね。
| こうもく | 中身 |
|---|---|
| 人数 | 1人ずつ戦う「個人戦」は1対1。チームの「団体戦」は2つのやり方があるよ。勝った人の数で決める「勝者数法」。勝った人が続けて試合する「勝抜き法」。人数は大会ごとに決まるよ |
| 試合場 | 板ばりのゆかがきほん。1辺が9〜11メートルの正方形か長方形。まん中に×じるし、左右に開始線を1本ずつ。線は白で、はば5〜10センチ。試合場の外がわに、1.5メートル以上のすき間をとるよ |
| 用具・服 | しない、ぼうぐ(面・小手・どう・たれ)、けん道着・はかま。しないは竹を4つにわったもの。中にほかの物を入れてはいけないよ。つばは、直けい9センチ以下だよ。直けいは、まるのはしからはしまでの長さだよ |
| 試合の時間 | 5分がきほん。えん長は3分がきほん。しんぱんが一本などを言って、また始めるまでの時間は、試合の時間に入らないよ |
| 一本(ゆうこう打とつ) | 気合が入っている。正しいしせい。しないの打つところ(つるの反対がわの先のほう)で、打つ場所を、はすじ正しく打つ。そして「ざんしん」がある。ざんしんは、打ったあとも気をぬかないことだよ |
| 打つ場所 | 面(正面と左右の面)、小手(右小手・左小手)、どう(右どう・左どう)、つき(つきだれ)。左右の面は、こめかみより上だよ |
| 勝ち負け | 3本勝負がきほん。2本先に取った人の勝ち。1本取って時間が終わったときも、その人の勝ち。決まらないときはえん長で、先に1本取った人の勝ち。はんてい・ちゅうせん・引き分けにすることもあるよ。はんていは、まずわざのよさを見て、次に試合のたいどを見るよ |
| 一本にならないとき | 2人が同時に打つ「相打ち(あいうち)」。打たれた人のけん先が、相手の体の前についていて、気合としせいがしっかりしているとき |
| 一本にできるとき | しないを落とした人を、すぐ打ったとき。相手が場外に出るのと同時に打ったとき。たおれた人を、すぐ打ったとき |
| おもな反そく | 足をかける・はらう。相手をわざと場外に出す。自分が場外に出る(かた足がぜんぶ線の外)。しないを落とす。わけもなく試合を止めてもらう。相手に手をかけたり、だきこんだりする。相手のしないをにぎる。相手のかたにしないをかける。わざと時間をむだにする。正しくない「つばぜり合い」 |
| 反そくのあつかい | 反そくは、1試合を通して数えるよ。2回すると、相手に1本入るよ。2人が同時にした反そくは、なしになるよ。決められた道具いがいを使うと負け(相手に2本) |
| 試合の流れ | 開始線で「そんきょ」をするよ。そんきょは、しゃがんでかまえることだよ。主審の合図で始めるよ。一本が決まったり、試合が止まったりしたら、開始線にもどってまた始めるよ。時間が来たら、主審が終わりを言うよ |
| しんぱん | 主審1人と、副審2人がきほん。赤と白の旗を持って、一本や反そくを旗で表すよ。一本のはんていは、3人とも同じ重さだよ。つばぜり合いで動きが止まったら、主審が「分かれ」と言って2人をはなすよ |

けん道のきまりでは、しないの大きさを、年れいごとに決めているよ。学校の学年とは、同じとはかぎらないよ。
日本ぶ道館の「全日本少年少女武道(剣道)錬成大会」の例だよ。
くわしい表は、下の「おうちの人へ」にあるよ。
くわしいことは、下の「おうちの人へ」にあるよ。
| 順 | めあて | やること |
|---|---|---|
| 1 | はじめ | 礼のたしかめ、道具の安全チェック、じゅんび運動 |
| 2 | きほん | しないの持ち方、足さばき、かまえ方 |
| 3 | すぶり | 正しい形で、しないをふる |
| 4 | 打ち方 | きほん打ち(打ち方、打たせ方) |
| 5 | なれてきたら | 木刀を使ったきほんのわざの練習、打ちこみ、切り返し、しかけわざ・応じわざ、かかりげいこなど |
| 6 | おわり | せいり運動(大きくゆっくりしたすぶりなど)、礼 |

Q. 何歳から始められる? 道場ごとにちがうよ。体験のときに聞こう。
Q. ぼうぐはいつ買う? 道場の先生の言うとおりにしよう。全けんれんの資料には、買う時期は書いていないよ。
Q. 女の子も? できるよ。初段より上の女子は、約63万人いるよ(2025年3月末)。全けんれんには女子の委員会があって、女子の大会もあるよ。
Q. けがはこわくない? けん道は、ぼうぐをつけて、決まった場所を打つよ。ぼうぐやしないがこわれていると、けがにつながるよ。だから、しないとぼうぐをよく見よう。水を飲んで、じゅんび運動もしよう。
Q. 礼やあいさつは、なぜ大切? 勝負の場でも、礼を大切にするのがけん道だからだよ。相手を大切に思う心をあらわすんだ。
Q. 試合に出る? 道場や学年でちがうよ。全国には、小学生・中学生の大会があるよ(全日本都道府県対抗少年剣道優勝大会など)。
家の中で、すり足で前に5歩、後ろに5歩動いてみよう。足のうらでゆかをすべるようにね。おわったら「ありがとうございました」と礼をしよう。できたら、すごい!
剣道の規則は、学校の学年ではなく「相当年齢の者も含む」という区分で竹刀の基準を決めています。
| 区分 | 長さ(全長) | 重さ(男性/女性) | 先端部の最小直径(男性/女性) | ちくとう部の最小直径(男性/女性) |
|---|---|---|---|---|
| 中学生 | 114cm以下 | 440g以上 / 400g以上 | 25mm以上 / 24mm以上 | 20mm以上 / 19mm以上 |
| 高校生(相当年齢の者も含む) | 117cm以下 | 480g以上 / 420g以上 | 26mm以上 / 25mm以上 | 21mm以上 / 20mm以上 |
| 大学生・一般 | 120cm以下 | 510g以上 / 440g以上 | 26mm以上 / 25mm以上 | 21mm以上 / 20mm以上 |
長さは付属品を含む全長、重さはつば(鍔)を含まない。太さは先革の先端部の最小直径とちくとう部の直径。この表には小学生の欄がない。
| 項目 | 小学生(日本武道館の全日本少年少女武道(剣道)錬成大会の例) | 中学生 | 高校生 | 一般 |
|---|---|---|---|---|
| 参加できる人 | 小学4・5・6年生 | この資料の範囲では違いの記載なし | この資料の範囲では違いの記載なし | この資料の範囲では違いの記載なし |
| 竹刀の長さ | 111cm以下 | 114cm以下 | 117cm以下 | 120cm以下 |
| 試合時間 | 勝ち抜き前の「基本判定試合」は40秒、1本勝負は1分。ベスト8から3本勝負で2分 | 規則の本文は年代の区別なく5分が基準(延長3分) | 同左 | 同左 |
| 人数 | 1チーム選手5人・補員1人・監督1人(男女混成も可) | 全国の都道府県対抗少年大会の中学生の部は先鋒・次鋒・中堅・副将・大将の5人 | この資料の範囲では違いの記載なし | 大会ごと |
| 勝敗の決め方 | チームは勝者数、次に総本数。同じなら代表者戦(1本勝負・2分ずつ) | 規則どおり(勝者数法・勝抜き法など) | 同左 | 同左 |
| 倒れた人への打ち | 有効にしない | 規則では、すぐの打ちなら有効にできる | 同左 | 同左 |
| 場外の反則 | 大会ではとらない | 規則では反則(2回で相手に1本) | 同左 | 同左 |
| 用具の決まり | 竹刀検査はないが、監督が試合ごとに点検する。ビニールやテープを巻いた竹刀は使わせない。試合中は面マスクかシールドをつける | この資料の範囲では違いの記載なし | この資料の範囲では違いの記載なし | 規則の竹刀基準にしたがう |