モルックのはじめ方

芝生でモルックを楽しむ子どもたち

ひとことで

木(き)のぼう「モルック」を、下から投げるゲームだよ。番号(ばんごう)のついたピン「スキットル」12本をたおすよ。

ちょうど50点を目ざそう! フィンランドで生まれたゲームだよ。

足し算ができれば、小さな子でも遊(あそ)べるよ。家族(かぞく)や友だち、地いきのイベントで、大人とも同じゲームを楽(たの)しめるよ。

でも、木のぼうを投げるから気をつけてね。人との間をあけて、安全に遊ぼう。

左の投げる位置から右の12本の木製ピンへ、矢印が伸びる模式図。ピンに番号はない
モルックの並べ方

やってみたくなるポイント

  • 計算(けいさん)が作(さく)せんになるよ。 日本モルック協会(きょうかい)(JMA)は、足し算ができれば小さな子でも楽しめると言っているよ。50点に近づくほど、「どの番号をねらう?」と考(かんが)える頭の勝負(しょうぶ)になるよ。
  • 体の大きさや、運動(うんどう)がとくいかどうかは、あまり関(かん)けいないよ。 スポーツをやってきた人が、ぜったい強いわけではないんだって。
  • 子どもも大人も、いっしょに同じゲームができるよ。 おうちの人が手つだえば、小学校に入る前の子でも楽しめるよ。
  • 少ない道具(どうぐ)で始められるよ。 ぼう1本と、スキットル12本があればできるよ。平らな場所なら、たいていどこでも遊べるよ。(場所の注意は「安全」を見てね)
  • モルックでどんな力がつくかの研究(けんきゅう)は、協会の本では見つからなかったので、書いていないよ。

はじめ方

  1. まず体けんしよう。 JMAのホームページの「体験会情報」に、体けん会がのっているよ。「地域登録団体一覧」で、近くのチームもさがせるよ。(宮城(みやぎ)県のことは「宮城で始めるには」を見てね)
  2. 道具を借(か)りよう。 はじめは買(か)わずに、体けん会や地いきのチーム、町の施設(しせつ)で借りてためそう。
  3. ルールを短くして始めよう。 ふつうは50点のゲームだよ。でも、30点のゲームにすると早く終わるよ。
  4. 年(ねん)れいで、投げる長さを決めよう。 小さい子は、近くからしか投げられないよ。だから、近くから投げる工夫(くふう)をしよう。(くわしくは「年代(ねんだい)別のちがい」を見てね)
  5. 学校や地いきで開(ひら)こう。 JMAは、イベントに先生を送(おく)ってくれるよ。くわしくは「おうちの人へ」を見てね。

必要(ひつよう)な用具(ようぐ)

  • あそぶのに いるもの: 投げるぼう(モルック)1本、1から12の番号がついたスキットル12本、点を書くもの(記ろく用紙(ようし))。
  • 大会で使うセット: JMAのきまりでは、大会では「TACTIC GAMES OY」という会社の公式(こうしき)セットを使うよ(2.)。友だちや家族と遊ぶ時は、気にしなくていいよ。
  • 大きさのきまり(JMAの本にのっている大きさ):
  • 投げるぼうは、長さ約(やく)22.5cm、太さ約5.9cm。
  • スキットルは、高さ約15cm、太さ約5.9cm。上の面(めん)は45度(ど)にななめにけずってあるよ。
  • コートのしくみ: 投げる場所の目じるしは「モルッカーリ」というわくだよ(長さ約96cm)。スキットルは、モルッカーリから3.5m(±0.1m)の所にならべるよ。
  • あるといいもの: 持ち運ぶバッグ、メジャー、記ろく用紙のよび。体育館なら、床(ゆか)を守(まも)る人工しばや、ジョイントマット。
  • まだ買わなくていいもの: 大会用のセットいくつも、とくべつな道具、床を守るための道具。
  • 借りられる所: 体けん会、地いきのモルックのチーム、JMA(先生が来る時)。
  • ぼうの重さ: 決まった重さはないよ。木でできているから、しめり気や木によって重さが変わるんだ。30%くらいちがうこともあるよ。大会では、いちばん軽いぼうと重いぼうの差(さ)は50g以内(いない)がいいとされているよ。くわしくはモルック棒の重さの記事を見てね。
  • お金(かね)のことは、下の「おうちの人へ」に書いたよ。
木製の投げ棒、番号のない12本の木製ピン、投げる位置の木製アーチを並べたイラスト
モルックの用具

基本(きほん)ルール

ルール1つを、絵(え)1まいと短(みじか)いせつめいで見ていこう。全部(ぜんぶ)で6まいだよ。

下から投げるのルールを表した絵

1. 下(した)から投(な)げる

投げるのは、下手投(したてな)げ(下から投げる)だけだよ。ボウリングの玉(たま)を転(ころ)がす時みたいな手の動(うご)きだよ。

決まった場所から投げるのルールを表した絵

2. 決(き)まった場所(ばしょ)から投(な)げる

投げる人は、モルッカーリの「投げるエリア」の中で投げるよ。投げた後は、後ろから出るよ。スキットルは、投げる場所から3.5mの所に、決まった形にならべるよ。

1本だけたおすとその番号のルールを表した絵

3. 1本(ぽん)だけたおすとその番号(ばんごう)

1本だけたおれたら、そのスキットルの番号が点だよ。たとえば、「8」の番号のスキットルだけたおれたら、8点だよ。

何本かたおすと本数のルールを表した絵

4. 何本(なんぼん)かたおすと本数(ほんすう)

2本以上たおれたら、たおれた本数が点だよ。番号は足(た)さないよ。50点ちょうどになったら、そのセットはおしまいだよ。

たおれたものだけ数えるのルールを表した絵

5. たおれたものだけ数(かぞ)える

「たおれた」は、スキットルが地面(じめん)に横(よこ)になっている時だよ。立っていたり、何かによりかかっていたりしたら、たおれていないよ。

たおれた場所に立てなおすのルールを表した絵

6. たおれた場所(ばしょ)に立(た)てなおす

投げた後、たおれたりかたむいたりしたスキットルは、たおれた場所に立てるよ。モルッカーリに近(ちか)いスキットルから順番(じゅんばん)に立てるよ。数字(すうじ)がモルッカーリの方を向くように回(まわ)すよ。

ルールのくわしいまとめ

JMAの「公式ルールガイドブック」(2024年2月3日に直(なお)した本)にそって、ぜんぶ説明(せつめい)するよ。このきまりは、JMAがみとめた日本の大会で使うよ。

1. ゲームの形

  • 何人でやるかは、大会を開く人が決めるよ。世界(せかい)大会は4人で1チーム(登録(とうろく)は6人まで)。自分たちで遊ぶなら、2人からできるよ。
  • 1セットは、どこかのチームが50点ちょうどになるまでだよ。「3セット先に取った方の勝ち」のように決めることもあるよ。

2. 最初のならべ方 スキットルは、投げる場所から3.5m(±0.1m)の所に、決まった形にならべるよ。

3. 投げ方

  • 投げるのは、下手投げ(下から投げる)だけ。ボウリングの玉を転がす時みたいな手の動きだよ。大会を開く人がみとめれば、ほかの投げ方でもいいよ。
  • 投げる人は、モルッカーリの「投げるエリア」の中で投げるよ。投げた後は、後ろから出るよ。
  • 1回の番で、1チーム1回投げるよ。

4. 点の数え方

  • 1本だけたおれたら、そのスキットルの番号が点だよ。
  • 2本以上たおれたら、たおれた本数が点だよ。(番号は足さないよ)
  • 「たおれた」は、スキットルが地面に横になっている時だよ。ほかのスキットルやモルック、かべなどに、よりかかっていない時だけだよ。立っていたり、何かによりかかっていたりしたら、たおれていないよ。
  • 点の数え方は点数の数え方の記事に、例つきで書いてあるよ。

5. たおれたスキットルを立てなおす

  • 投げた後、たおれたりかたむいたりしたスキットルは、たおれた場所に立てるよ。
  • 底(そこ)がついた所を中心に、まっすぐ立てよう。数字がモルッカーリの方を向くように回すよ。
  • モルッカーリに近いスキットルから順番に立てるよ。
  • コートに入るには、審判(しんぱん)(試合(しあい)をさばく人)か、相手(あいて)チームの「いいよ」がいるよ。

6. 50点ちょうど

  • 50点ちょうどになったら、そのセットはおしまい!
  • 50点をこえたら、25点にもどるよ。
  • 37点以上の時に反(はん)そく(フォルト)をすると、25点にもどるよ。たとえば、モルッカーリをふみこした時だよ。(37点ルール)

7. 3回続(つづ)けて0点

  • 3回続けて0点だと、そのセットの点は0点になるよ。そして、すぐしっかくだよ。
  • 0点になるのは、1本もたおれない時や、投げ方の反そくをした時などだよ。
  • これは、そのセットだけのきまりだよ。

8. おもな反そく(フォルト)

  • モルッカーリを動かした・さわった。モルッカーリの先の地面や、横の線にさわった(ふみこし)→ 0点。
  • 投げる人が、モルックを落とした → 投げミス(0点)。(べつのこともあるよ)
  • 自分の番ではない人が投げた → 0点。
  • 投げる時間をこえた(大会のきまりがある時)。目安は「60秒以内」だよ(国際(こくさい)モルック機構(IMO)のおすすめ)。2回目に時間をこえると、その投げは0点だよ。

9. タイムアウト 1セットに1回、チームの代表(だいひょう)がたのめば、タイムアウト(ひと休み)が取れるよ。

10. 同じ点の時(モルックアウト) 予選(よせん)などで、成績(せいせき)が同じ時にやるよ。スキットルの6・4・12・10・8を、たてに1列にならべるよ。1回ずつ投げて、合計(ごうけい)の点で勝ち負けを決めるよ。

11. フェアプレー 相手を大切にしよう。投げているチームが集中(しゅうちゅう)できるように、静(しず)かに見ようね。

年代(ねんだい)別のちがい

  • JMAのきまりの本は、日本の大会みんなで使うきまりだよ。小学生・中学生・高校生で、コートやスキットルや人数を変えるとは書いてなかったよ。 ぼうやスキットルの大きさ(約22.5cm、約15cm、太さ約5.9cm)も1つだけだよ。
  • でも、JMAのイベントの手引き(てびき)(2025年9月)に、年れいごとの投げる長さの「目安」がのっているよ。
対象投げる距離の目安(スキットルまで)
中学生以上3.5m(公式ルールの距離と同じ)
小学4〜6年生2.5m
小学1〜3年生1.5m
幼児1m

気をつけてね: この長さは、体けんイベントでの目安だよ。大会のきまりではないよ。イベントを開く人の言うことを守ろうね。

  • コートの広さは、ふつうは6×10m以上がいいよ。(大会の外のコートは、投げる線から、いちばん小さくて横4m×たて10m)
  • 子どもやお年よりが多くて、あまり遠くに飛(と)ばない時は、5×8mでも楽しめるよ。
  • 何さいから出られるかは、「おうちの人へ」に書いたよ。

まだ分からないこと: 学年ごとの全国(ぜんこく)大会があるか。地いきの大会ごとに、年代でルールがちがうか。学生の連盟(れんめい)のきまりは、まだ読んでいないよ。

安全(あんぜん)

  • 木のぼうは、けっこう重いよ。投げる人じゃない人は、横か後ろで待(ま)とう。投げる方に人がいないか、毎回見てね。(きまりの本ではなく、ふつうの注意だよ)
  • 投げたら、後ろから出よう。スキットルを立てる人と投げる人が、同時に動(うご)かないように、声をかけ合おう。コートに入る時は、審判か相手の「いいよ」をもらおうね(ルール3.6)。
  • 人工しばのつなぎ目のような、小さなだんでもころぶことがあるよ。スキットルを立てる時は、しゃがむから気をつけよう。
  • 場所のこと:
  • 石が多い川原(かわら)は、向いていないよ。
  • コンクリートだと、ぼうやスキットルがわれやすいよ。
  • 体育館の床は、マットや人工しばをしこう。床もモルックもきずつくからね。
  • 公園などでは、まわりの人のめいわくにならないようにしよう。木の道具を使っていいかは、場所ごとに聞いてね。
  • 小さい子は、ぼうをまっすぐ転がすことから始めよう。ひくく投げるのもいいよ。
  • 外で長く遊ぶ日は、水を飲もうね。
  • くわしいことは「おうちの人へ」に書いたよ。

練習(れんしゅう)メニューの例

これは、このサイトが考えた例だよ。JMAのメニューではないよ。JMAの手引きにある「チャレンジ」や「30点ゲーム」を参考(さんこう)にしているよ。

家でできる(ぼうは使わないで、安全に)

  1. 紙に1〜12の数字を書こう。点の数え方を、声に出して練習しよう。「1本なら番号、2本以上なら本数」。
  2. 50点ちょうどクイズをしよう。47点で3点が出たら? 47点で4点が出たら? 25点にもどるのはどっちかな?

公園・体育館でできる(ぼうを使う)

  1. 転がす練習。近くからやろう。ピンなしで、目じるしにぼうを転がすよ。
  2. 3本だけ立てて、たおそう。近く(1.5m〜2.5m)からだよ。
  3. 「5回投げてピッタリ30点」や「3回投げて30点以上」にちょうせん! 番が短いから、交代(こうたい)しやすいよ。
  4. 30点ゲームで対戦(たいせん)しよう。親子(おやこ)対決、何チームかでの対戦などができるよ。
  5. 2人組のチーム戦。どの番号をねらうか、相談(そうだん)して決めよう。

よくある質問(しつもん)

Q. 何人でできる?A. 2人からできるよ。世界大会は、4人で1チームだよ。

Q. 何さいからできる?A. おうちの人が手つだえば、小学校に入る前の子でもできるよ。くわしくは「おうちの人へ」を見てね。

Q. どのくらいの広さがいる?A. 6×10m以上あるといいよ。子どもやお年よりが多くて、あまり遠くに飛ばない時は、5×8mでも楽しめるよ。

Q. 体育館でできる?A. できるよ。でも、床とモルックがきずつかないように、マットや人工しばをしこうね。施設の「いいよ」もいるよ。

Q. ルールの本はどこで見られる?A. JMAのホームページの「公式ルールブックダウンロード」から、タダで見られるよ。

Q. 本物の公式セットがいる?A. 大会では、公式セットを使うきまりだよ。自分たちで遊ぶ時は、まず体けん会や借りた道具でためそう。

きょうのチャレンジ

50点ちょうどクイズに答(こた)えてみよう! 今45点。1本だけたおれて、番号は7だったよ。何点になるかな? (ヒント: 50点をこえたら25点にもどるよ)

おうちの人へ

費用の目安

  • 会費や登録費は、道場・クラブ・教室ごとに異なります。体験や見学のときにご確認ください。
  • 用具代は店や種類で変わるので、体験で借りてから選ぶのがおすすめです。
  • JMAは、講師派遣のときに、モルックセットのレンタルを用意しています(料金や条件は協会の案内でご確認ください)。

イベント開催・年齢の目安

  • JMAは、イベント向けの講師派遣と「モルックイベント開催の手引き(pdf)」を用意しています。開催の1か月前を切ると講師の確保がむずかしく、2週間以内の依頼は受けられないと案内しています。
  • JMAのイベント手引き(2025年9月)は、小学校高学年以上を推奨し、幼児(4さい以上)や小学校低学年は近い距離しか投げられないため、対戦ゲームのときに配慮が必要としています。
  • 参加年齢は、JMA手引きで「小学生高学年以上を推奨(幼児からでも内容によっては可)」「3さい以下は危険な投擲になる可能性があるため推奨しない」とされています。JMAのよくある質問では、保護者のサポートがあれば未就学児でも可能と説明しています。

安全について

  • JMA手引きは、体育館や学校の床は保護なしでの実施を避けるよう案内しています。
  • イベントを開くときは、保険への加入をJMAは勧めています。
  • 小さな子の年齢別の安全基準や、熱中症対策の具体的な数値は、競技団体の資料では確認していません。

はじめての道具

宮城県でモルックができる場所(市町村から)

モルックのくわしい記事

もっとくわしく知りたい人へ